オーステナイト系ステンレスの特徴

オーステナイト系ステンレスの特徴

木曜日, 6月 4th, 2015 ryo

加工性・溶接性に優れ、他のステンレス系と違い磁性がない。

また、膨張係数が大きく、熱伝導率が低い。

応力腐食割れに感受性があるため、特に溶接部の応力集中に注意する必要がある。

溶接性は、マルテンサイト系、フェライト系、二相系に比べ良い。

うちSUS304系は溶接性が良好。

溶接割れ性として、ニッケル、モリブデンの量が高い材料は、高温割れに敏感。

特にクレーターが割れやすく、クレーター処理など溶接作業を工夫する必要あり。

低温強度、靭性に強い。

真空装置部品では、磁性があると問題になるケースもあるため、特段の理由がない限りこの材料を使用する。

SUS304
真空部品全般、一般化学設備、原子力用、食品設備等最も広く使用されているステンレスである。 熱膨張率が大きく、耐熱温度が700℃-800℃程度なので、真空チャンバー内で1000℃以上の高温にする場合は、必ず水冷パイプ又は水冷ジャケット等の冷却が必要。 熱膨張率はSS400(鉄)と比較し1.5倍程度になる。
SUS304L
真空部品全般、一般化学設備、原子力用、食品設備等最も広く使用されているステンレスである。 熱膨張率が大きく、耐熱温度が700℃-800℃程度なので、真空チャンバー内で1000℃以上の高温にする場合は、必ず水冷パイプ又は水冷ジャケット等の冷却が必要。 熱膨張率はSS400(鉄)と比較し1.5倍程度になる。
SUS310S
耐酸化性がSUS304以上のSUS309Sより優れ、耐熱鋼として使われる。 耐熱温度は1000℃程度と言われている。耐熱性は、SUS304<SUS316<SUS309S<SUS310Sになる。SUS304と比較し4倍ほど高価な材料になる。 主にチャンバー内部の部品やターゲット受けなどに使用される事が多い。
SUS316
SUS304にNi(ニッケル)の割合を増やし、Mo(モリブデン)を2-3%添加した鋼種。耐酸性、耐熱性が向上する。Moは非常に高価な元素なので材料もその分高価になる。耐孔食材料。 SUS304と比較し6割高な材料になる。

SUS316L
316の極低炭素鋼、316の性質に耐粒界腐食性をもたせたもの。 SUS304に比べ7割ほど高価な材料になる。
SUS303
被削性、耐焼付性向上。自動盤用として最適。